久々の外食は宮崎県産フルーツが華を添える彩りのイタリアンへ | U'beaute – ユーボーテ

自粛の新しい生活リズムに慣れつつあるものの、たまには外食がしたい。とはいえ友達を誘うにはなんとなく気が引けるもの。そんなときに嬉しい、六本木のカウンターイタリアンの貸切ランチを発見しました。

 コロナ禍のなか、今までのように美味しいお食事でのストレス発散もなかなかできなくなってしまいました。とはいえ、人生を彩る食を楽しみたい。

 そんなときにご無沙汰だった友人から転職が決まったと一報が。久々の近況交換も兼ねて、お祝いランチを計画しました。

 安心して過ごせるお店がいいけれど、少人数で使える個室はなかなかないし、ちょっと堅苦しい。そんなときに見つけたのが、2名~貸切できる本格イタリア料理店「ベルソーニョ」です。

六本木駅から徒歩5分。路地裏の「ベルソーニョ」へ

 賑やかな六本木駅前からは少し外れた、落ち着いた路地裏に佇む「ベルソーニョ」。店内に入ると、圧倒的に存在感のある、大きなシェフズテーブルが目に飛び込んできます。

 現在はこの作りをいかして、十分にスペースを保った席で、営業中。テーブルはイタリアから運ばれたものだとか。

 ランチは優雅にお店を貸切。ディナーは広いキッチンを挟んだ遠い対面の席を用い、一日二組限定で営業しているそう。席は横並びですし、安心して時間を過ごすことができるんです。

 お祝いなので、奮発して豪華なランチコースを予約。友人と駅で待ち合わせをしてお店に向かいました。少しわかりにくい場所にあるのも、とっておきの隠れ家に来れたワクワク感がしてアガります。

 黒とグレーを基調とした店内は、シンプルモダンな佇まい。ランチタイムだけど、ディナーをゆっくりいただいているような気分にもなる、静かで落ち着いた空間です。オープンキッチンになっているので、ライブ感のある調理風景も楽しむことができそう。期待がふくらみます。

早速ランチコースをいただきましょう

アミューズはオリーブとグリッシーニ

 まずはアミューズのオリーブとグリッシーニをいただきながら、ビールで乾杯。まだ暑い日が続くので、一杯目はビールが染みます。外でお酒を飲むの、いつぶりだろう?

 そして久々の友人との再会に、話もはずみます。やっぱり直接会って話すと違うなぁ。

 止まらないお喋りを楽しんでいたら、目の前のキッチンに二品目のお料理が。黄金色に輝くマンゴーと、カウンターにどーんと鎮座する生ハム、それぞれがカットされ、目の前であしらわれました。

 完熟の宮崎県産マンゴー、なめらかなブラッタチーズ、12ヶ月熟成した生ハムの塩味、組み合わせを変えてスプーンですくうたびに味が変化していき飽きません。そして口の中が涼やか。シェフ曰く、カプレーゼの組み合わせを、食材を変えてアレンジしたお料理なのだとか。季節によって、マンゴーが、いちじく や いちご に変わったりするそう。すっごく気に入ったので、他の食材の組み合わせでも食べてみたい。

温前菜は3時間半低温調理された鮎のコンフィ

 続いて登場したのは温前菜。低温で3時間半じっくり調理された鮎のコンフィです。ベネツィアの郷土料理からインスパイアされたお料理だそうで、キウイや、宮崎県ではメジャーな柑橘”へべす”が添えられています。その酸っぱさは、ほろほろの鮎のわたの苦味と互いに引き立て合って絶妙!

 そして、感動したのが「フィンガーライム」。みなさんご存知ですか?ピンクグレープフルーツのような色のざくろのような果肉がつぶつぶと詰まったフィンガーサイズのこの果実。口に入れると、味はまさかのライムなんです。不思議!なにこれ!プチプチした食感も楽しい。

 鮎はもちろんのこと、白ワインにも合う。気に入り過ぎて、シェフにどこで手に入るのか思わず聞いちゃいましたが、スーパーや果実店にはまず置いていないそう。シェフは、地元宮崎県からお取り寄せしているんだとか。また食べに伺わなくちゃ。

 マンゴーもそうでしたが、食材は極力シェフの地元、宮崎県のものを使用しているそう。シェフは本場イタリアで修行を積んだのち、故郷宮崎県の食材を探究していたとのことで、肉も魚も野菜も宮崎県の新鮮な食材を使用し、それが料理の味をさらに引き立たせてくれます。

 「イタリア料理は調理自体は意外とシンプル。切って並べるだけといった料理も多い。いかに食材の旨味を引き出すかが勝負です。」と中村シェフ。

 なるほど、宮崎県産の食材がイタリアンに合うのは納得です。

イタリア産のお米の新食感リゾット

 次はリゾットの登場です。仕上げに目の前でチーズがたっぷりとふりかけられ、食欲そそる〜!

 本日提供されたのはトリッパのリゾット。柔らかいけどコリコリの食感が楽しいトリッパと、アルデンテに仕上げられたイタリア産のお米の粒感が絶妙にマッチ。イタリア産のお米は大粒で、食感も相まってショートパスタのようにも感じられました。今まで食べたことのないタイプのリゾット。予定調和じゃないお料理が楽しい。宮崎県産のトマトがベースのお味です。

新鮮!もちもちプリプリ太麺の冷製パスタ

 パスタが登場。プリッとしたタコと、形状がわからなくなるほど煮詰めたしらすがソース状になって隠れています。散りばめられたイタリア産のからすみが見た目にも美しいですね。まだまだ続く暑い日中に涼しさを与えてくれる冷製パスタです。

 冷製パスタと聞くと、カッペリーニのような極細パスタをイメージしがちですが、提供されたのは太めの麺。もちもちプリプリした食感と冷たさが新しいです。

 リゾット、パスタと主役級のお料理が二品連続で出てくるので、食べきれるかちょっと心配だったのですが、大丈夫!量のバランスが絶妙なので、両方ペロリと美味しくいただくことができました。美味しいものを少量ずつ食べるのって、大人になってからやっとできるようになった楽しみ方かもしれない…。

 こちらでお食事は終わり。みずみずしいフルーツやお野菜がふんだんに使われているので、品数以上の味のバリエーションを楽しむことができて満足度高!重たくないのも嬉しいです。

隠れ人気ナンバーワン!?名物ティラミス

 そして最後に楽しみにしていたデザート。常連客が愛してやまないティラミスです。

 もうお腹いっぱいだと思っていたけれど、軽い食感なので、スルスルと吸い込まれていきます。なめらかな舌触りは絵に描いたような口溶け。パスタの塩味が中和されて食後の後味もスッキリ。

 こちらのティラミス、相当評判なようで、シェフ曰く

 「提供しないに日は不満の声がでることも。帰り際にティラミスの話ばっかりするお客様もいるくらいなんですよ(笑)。」と。

 影の主役ともいえる逸品。その評判も納得の美味しさで、コースの余韻をぐっと引き立ててくれました。

美味しいお料理と、友人と過ごす、楽しい時間

 今日は落ち着いた空間で時間を優雅に使うことで、ランチとは思えない、とても豪華な時を過ごすことができました。

 ランチでリフレッシュ、いいですね。今までのランチと比べると、予算オーバーではありますが、今日はお祝いですし…!ランチに行ける回数が減った分、質を高めていけばいいかな(なんて自分に言い聞かせています)。

 友人もとっても喜んでくれたので、今日は思い切ってお誘いしてよかった。コロナ禍で働き方や生き方の価値観が変わったと新たな一歩踏み出す友人。この時期に新しい生活を始めるのは、覚悟がいる決断だろうけど、とってもスッキリした表情に私も刺激と勇気をもらいました。

 辛かった通勤がなくなって、リモートワークで進める仕事は快適。人と会わなくても意外と生活は成り立つなと驚きつつも、どこか味気なさを感じていました。でも、今日改めて、美味しいお料理と、友人と過ごす楽しい時間は、人生にかけがえのない彩りを与えてくれていたんだなと痛感しました。

 こんなご褒美ランチ、定期開催したいなぁ。

ディナーでも訪れたい

 「ディナーはまた違った雰囲気を楽しんでもらえると思います。ぜひディナーも食べに来てくださいね」と中村シェフ。

 「ベルソーニョ」のディナーは、ガラリと雰囲気を変え、少量のポーションのお料理が12品も登場するコースが用意されているそう。ディナーの名物は、宮崎県産のお肉を玉ねぎに詰めたスペシャリテ。雑誌などでも紹介された、愛され続けている一皿とのこと。インスタでチェックしたところ、分厚い玉ねぎと、そこから滴る肉汁がたまらん!思わずフォローしちゃいました。

 最近は常連のお客様を中心に客足が戻りつつあるものの、新型コロナの影響は大きく、例年と比べるとかなり大変だそう。安心してお客様に過ごしてもらえるよう、ソーシャルディスタンスを保つため席数を大幅に減らし、営業を継続。そして、貸切ランチの営業もスタートしました。

 そのような事情があるからゆえ、今日、こんなにもゆったりと楽しめるランチが実現したというのは少し複雑な気分にもなりますが…。新しい素敵なお店との出会いに感謝です。

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井澤梓 [ライター]

金融機関を経て、2010年ビズリーチの新規事業立ち上げに参画。新規事業の法人営業担当、人材エージェントの新規開拓営業に携わり独立。経営者を中心にインタビューを数多く手がける。

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