異例のストライキが決行されることになった西武池袋本店。閉店間際も買い物をするお客さんの姿がありました。ストライキ前日、百貨店で働く人の思いは?そしてなぜストは回避できなかったのでしょうか?
■ストライキで「全館休業」 西武池袋で働く人は…
閉店間際、午後8時過ぎの西武池袋本店。たくさんの買い物をした女性がいました。
利用客
「明日一日お休みになってしまうので、今日のうちに急いで買おうと思って慌てて来ました。すごく困ります。西武は営業時間が長いので、仕事帰りにちょっとよるのにとても便利」
31日は人気の高いデパ地下や高級ブランドのテナントなども含め、全館臨時閉館となります。
閉店後、西武池袋本店で働く人に話を聞くと・・・
アルバイトの大学生
「働けないとお金の方が心配になります。自分的には今の職場は好きなので残っては欲しいんですけど、
どうなるんだろうなって」
衣料品メーカーのスタッフ
「もうちょっと前もってちゃんと話し合いがあって、こういう結果にならなければ一番良かったのかなとは思います」
1987年に西武ライオンズが優勝したとき、セールを行った当時の池袋西武百貨店は「DCブランド」など、ニーズを先取りし、若者にも支持されていました。
▼82年度には日本橋三越を抜き、売上高がトップに。しかし、バブル崩壊後は売り上げが低迷。
▼2003年にそごうと経営統合、▼2006年にはセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となりました。
■西武池袋「全館休業」 なぜストライキ回避できず?
今回、なぜストライキは回避できなかったのでしょうか?
親会社のセブン&アイは2022年11月、低迷の続く「そごう・西武」をファンドへ売却する方針を決定。
しかし、組合や地元などからの理解が得られず、売却期限を2度延期。
混乱が続き、セブン&アイは、売却価格の引き下げなどマイナスの影響がこれ以上広がるのを食い止めたい狙いがありました。
一方、組合側は・・・
そごう・西武労働組合 寺岡泰博 委員長
「一縷の望みも含めて、29日の夜と30日朝、井阪社長とは個別に少し会話をして、そこで何か改善することがあればスト回避の可能性も少しあるかなとお互い話し合ったんですが、それも結局かなわなかった。少し残念」
組合側は売却された場合の百貨店の“事業継続”や“雇用の維持”への懸念が解消できないとして、ストライキを決めました。
セブン&アイは31日臨時取締役会を開き、売却を正式に決定する決議を行う方針です。
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