壮大な物語を紡いでいく『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』 | U'beaute – ユーボーテ

宮崎駿による大作漫画『風の谷のナウシカ』全7巻を、昼・夜の通し公演で上演する『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』。宮崎作品の歌舞伎化は初めてのことです。2019年12月に上演となる本公演の製作発表記者会見が、都内にて行われました。

 スタジオジブリの代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫氏は「宮崎駿は、自分がやってきた作品の中でナウシカが一番大事だった。精魂込めて、自分が思っていることを全部ぶつけた作品」と話したうえで、「ハリウッドからの実写映画化の話をはじめ、各方面からいろんな話があったのですが、全部お断りしていたんです。(今回も断られると思っていたので)『もののけ姫はどう?』なんて菊之助さんに言っていたくらい。ところが、今回はやろうよ、と言ってくれた」と明かしました。

 また、「大がつく歌舞伎ファンの僕からしたら、歌舞伎にほんの少しでもかかわれたことで、楽しい仕事になっています。期待していますのでいい作品を作ってください」と期待を寄せました。

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とても想い入れの強い作品(鈴木敏夫さん)

歌舞伎ファンにもジブリファンにも絶対に納得していただける作品に

 「約5年前から準備が始まりまして、今この記者会見をむかえることができましたこと、すごく武者震いをしております」と挨拶するのは、ナウシカ役を務める尾上菊之助。「はじめて鈴木さんのもとに伺ったときの緊張感、歌舞伎としてナウシカをやってもいいと言っていただいたときの興奮を胸に、今も準備が進んでおります」

 本作品の演出について「古典歌舞伎の手法で」と話す菊之助。「衣装や音楽などは古典に準じているのか」という質問に対しては「古典に準じていこうと思っていますが、ナウシカ、クシャナに関して言いますと、登場して一発でキャラクターがわかるように、髪型などのエッセンスを歌舞伎とどう融合していくのかを職人が手探りで考えています」と応じ、「古典の力を信じている人たちが一致団結して準備をしております。大道具だけでなく、細かな小道具にもこだわっている」と話してくれました。

 「昼夜公演は演出も大変になり、お客様にとっても長い時間、お付き合いいただくことになるのですが、テーマ性を感じて、新作歌舞伎をお楽しみいただければと思います」

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歌舞伎でやらせていただくことを嬉しく思います(尾上菊之助さん)

想いを受けとめ、素晴らしい作品に

 今回クシャナ役を務めるのは、スタジオジブリのアニメ映画『かぐや姫の物語』(2013年公開)に声優として出演した経験を持つ中村七之助。「うちの兄(勘九郎)もジブリ作品の大ファンで、ナウシカは初恋の人。私が声を撮りに行くときも兄とともにスタジオに行ったのですが、自分は憧れのジブリに出られることで緊張しているのに、兄が盛り上がっていたのをよく覚えています」と振り返ります。

 「時を経て、私たちのホームである歌舞伎でやらせていただけることを嬉しく思います。宮崎駿監督がかける想いを改めて受けとめ、素晴らしい作品にしていくため、一生懸命一日一日、励んでいきたいと思います」

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一生懸命一日一日、励んでいきたい(中村七之助さん)

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