コロナの水際対策の緩和や円安などの影響で日本を訪れる外国人観光客が増えてきています。日本の海産物がお目当てだという人たちもいて、三重県鳥羽市のある食材に人気が集まっているようですが、産地では異変が起きています。新型コロナの影響で一時は外国人観光客の足も遠のきましたが、7月22日の東京・築地場外市場はこの賑わい。実に様々な国から観光客が訪れていました。
アジア圏を中心にカナダやコロンビアなど北米や南米からの観光客も。
お目当てはもちろん、マグロなどの新鮮な魚介類です。職人が寿司を握る様子も、皆さんにとっては初めて見るニッポンを象徴する光景。
この鮮魚店では、厳選された新鮮な魚介類を店先で味わうことが出来るとあって、ひときわ長い行列が。台湾から訪れたという2人が選んだのが「生ガキ」。(台湾からの観光客)
「台湾のカキよりもおいしかったです。台湾と比べて大きさも違う」
この時期に出回る日本のカキは大ぶりで、外国人観光客には特に人気の食材です。中でも三重県鳥羽市の岩がきは大人気。
価格は大きいもので1つ1700円。店でこの日用意できた数は50個限りで、営業開始からわずか2時間ほどで…
(店員)
「(予定していた岩ガキは?)終わっちゃった」築地での大人気の三重のカキ。
しかし、産地では異変が起きています。こちらは三重県鳥羽市。市内でも有数の高級ブランドとして知られる「あだこ岩牡蠣」の漁場です。(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「例年の8割くらい少なくなった。」
例年であれば1つのいかだから1万個の岩ガキがとれるそうですが、2023年は1000個以下と深刻な不漁です。
北川さんは完全養殖を行っていて、例年は7月末まで出荷に追われますが…(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「本当は今が全盛期だけど、もう終わってしまっている状態。楽しみに待っていてくれた人に応えられないのがもどかしい」
2023年は不漁で出荷は先月末でストップ。ものがあればまだまだ食べてもらえるはずなのに、もどかしい夏です…
岩ガキ不漁の原因は、3年前に発生した「青潮」です。海中の酸素が減少し、多くの岩がきの稚貝が死滅してしまい、その影響がいま現れているのです。(岩がき きたがわ 北川二一さん)
「順調にいけば来年、再来年出荷予定の貝」
岩ガキのシーズンは7月いっぱいが目安。地元の鳥羽では冬が旬の「真ガキ」でなんとか巻き返しを図りたいと歯を食いしばります。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/623855
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