「ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会 2019」出演者インタビュー
秋に開幕する名作アニメーション映画『アラジン』をフィーチャーしたコンサート「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2019」について、指揮者のリチャード・カーシーさん(以下、リチャード)とヴォーカリストの、サンティーナ・ウンバハさん(以下、サンティーナ)にお話を聞いてきました。
休みの日にクラシックコンサートで生演奏を楽しむ。なんだか、素敵な大人って感じがしませんか?
しかし、「クラシックは敷居が高くて……」と思っている方も多いはず。そこでご紹介したいのがこの「ディズニー・オン・クラシック」です。演奏曲はディズニー・アニメーションや映画、テーマパークの名曲ばかりなので、初めての方でも肩肘張らず楽しめることでしょう。
今回は、秋に開幕する名作アニメーション映画『アラジン』をフィーチャーしたコンサート「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2019」について、指揮者のリチャード・カーシーさん(以下、リチャード)とヴォーカリストの、サンティーナ・ウンバハさん(以下、サンティーナ)にお話を聞いてきました。
ディズニーの魔法が感じられるコンサート
――今年で17年目を迎える「ディズニー・オン・クラシック」。お二人が考える、その人気の理由を教えてください。
サンティーナ 今年の春に初めて観たのですが、3つの魅力を実感しました。1つ目はさまざまな人の心に響く「普遍的な音楽」。2つ目は、楽しさあふれる「演奏」。フルオーケストラには堅いイメージがあるかと思いますが、このコンサートはとにかく楽しく観ることができます。そして3つ目は「ディズニーの魔法」が感じられるところ。希望や友情など、物語のメッセージが伝わってくるような公演でした。観客の皆さんがペンライトを振っていて、会場の一体感が素敵でした。
リチャード このコンサートは、プログラム構成がとてもユニーク。一度の公演の中で、ジャズやクラシックなどさまざまな音楽を体感できるのが魅力だと思います。
――楽曲のすばらしさはもちろんですが、演出も見どころの一つだと思います。見た目の楽しさ・美しさに関する注目ポイントを教えてください。
指揮者のリチャード・カーシーさん
リチャード スクリーンには、ディズニー・アニメーションの映像やスライドが映し出されます。ストーリーを追体験することによって、さまざまな感情が生まれ、その想いが音楽と交わっていくので音楽と映像の特別なコラボレーションをぜひ楽しんでください。また、サンティーナをはじめ、8人のミュージカルスターに出会えるのも大きなポイントです。
――リチャードさんは、今年の「ディズニー・オン・クラシック ~春の音楽祭 2019」で新指揮者としてデビューされました。その感想はいかがでしたか?
リチャード これまで何千回とステージに立ってきましたが、「春の音楽祭」の初日は本当に緊張しました。公演中のことは今でもよく思い出せません。翌日には落ち着いて登壇でき、お客様が受け入れてくれているような温かさも感じました。
――サンティーナさんはこれまでミュージカルなどで活躍されていらっしゃいますが、「ディズニー・オン・クラシック」初出演が決まった時の思いを教えてください。
サンティーナ 「日本に初めて行ける!」と、とてもうれしくなりました。素晴らしいヴォーカリスト8人とフルオーケストラが登壇する「ディズニー・オン・クラシック」。その魅力的なキャストの一員になれるのだということが、なによりうれしかったです。
一番好きなディズニープリンセスがジャスミンです
――お二人が感じる、ディズニー音楽の魅力について教えてください。
ヴォーカリストのサンティーナ・ウンバハさん(左)
サンティーナ ディズニー音楽は何年経っても古びることなく、時を越えてさまざまな人の人生に影響を与えています。個人的には、ディズニーの音楽を聴くと“なんだってできるような魔法”がかかった気分になるんです。そんな前向きなメッセージを伝えてくれるところが魅力だと思います。
リチャード ディズニーの物語の中では、「万人に通じる感情」が描かれています。愛情や恐怖、何が良くて何が悪いのか、自分はどうすれば良き人になれるのか……そんな誰もが持つ想いを伝えているところが、ディズニー音楽の魅力だと思います。深いメッセージが込められているので、大人になって改めて聴くと新鮮な発見があります。
――今回はアニメーション映画『アラジン』の名曲の数々が演奏されます。実写映画『アラジン』をきっかけにコンサートへ訪れる方も多いと思うのですが、お二人は『アラジン』という作品について、どのような思い入れがありますか?
サンティーナ 子どもの頃まず印象に残ったのは、ジーニー役のロビン・ウィリアムズの声です。まさか同じ人が出しているとは思えないほど多彩な声を使い分けていて、本当にすごいと思いました。また、ディズニープリンセスの中でジャスミンが一番好きです。お金持ちでルックスも良くて、将来的には権力も手に入る立場なのに、ストリート出身のアラジンを決して見下すことなく彼に心を開いていく。外見や立場ではなく、“人の心”を見つめることの大切さを教えてくれます。
――ジャスミンは素敵な女性ですよね。
サンティーナ 興味深いのが、彼女が最初から素敵な女性だったというよりは、アラジンとの出会いを通じてより素敵になっていったところです。
――リチャードさんはいかがですか?
リチャード 『アラジン』を初めて観た時、私は音楽家としてのキャリアをスタートしたばかりだったのですが、自分に自信がなく、ジーニーに助けてもらいたいほど悩んでいました。しかしアラジンは、最終的にはジーニーの力を借りずに自分で勇気を出して行動していた。「勇気と自信さえあれば前に進んでいける」というポジティブなメッセージに元気づけられました。
――今回のテーマは「きっと、叶う☆ Wish, Hope, Dream」です。『アラジン』のストーリーにちなんで、もし3つの願いが叶うなら何を望みますか?
サンティーナ まず1つ目は、家族がずっと幸せに暮らせること。2つ目は、大好きなお米が無限に手に入るようにしたい(笑)。そして3つ目は、時を戻して、アーティストとして尊敬しているマイケル・ジャクソンに会ってみたいです。
リチャード まず、世界平和。戦争の無い世界を望みます。次はちょっとワガママなお願いですが、シャンパンを毎日飲みたい。そして最後は、髪がもとに戻ってほしいですね(笑)。
ステージにはディズニー・アニメーションの映像やスライドが映し出されます ※公演写真は過去のものです
スマートフォンで聴くのとは異なる、3次元の音楽体験を
――開幕の9月は“芸術の秋”。この公演を機に、今まであまりクラシックコンサートに訪れたことのない方もクラシックに親しめれば素敵だと思います。「ここに注目すればもっと楽しめる」というポイントがあれば教えてください。
サンティーナ クラシック音楽は曲も長くて、「技術は確かにすごいけれど、どう楽しめばいいかわからない」と思っている方も多いと思います。この公演のいい点は、スクリーンがあり、どんなシーンなのかがすぐにわかるところ。さらに演目もさまざまで、次から次へとエキサイティングな物語が始まります。曲が変わるたびに新しさがあって、退屈することなく楽しめると思います。
リチャード 今回、最もクラシック音楽に近い演目は、交響詩「ローマの松」(『ファンタジア/2000』より)。オーケストラの迫力を感じることができる曲です。ロックで例えるならば、「ロックスターが一番かっこいい服を着た時の見せ場」のようなものです。今の時代はスマートフォンにイヤホンを着けて音楽を聴くことが大半で、実際多くのポップスは「スマートフォンで聴く時がベストな音響になるように」つくられています。しかし、オーケストラはやはりライブがベスト。映画のサウンドトラックで聴いていた曲が、生で聴いてはじめて3次元に変わります。ぜひその驚きを体感していただければと思います。
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