1.『グランメゾン東京』に登場するミシュランガイドってなに?

 木村拓哉さん演じる『グランメゾン東京』の主人公は、ミシュランから三ツ星を与えられたレストランでかつて修業していたシェフという設定です。この主人公は修業を終えたのち独立し、そこで立ち上げた自分の店でもミシュランから二ツ星を与えてもらうくらいにまで上り詰めます。そんなストーリーから始まったドラマですが、そもそもここでよく出てくるミシュランとはいったいどんな組織なのでしょうか?

 

 ミシュランガイドを発行しているミシュラン社は、タイヤメーカーとしても知られています。19世紀末に設立されたミシュラン社は、自社のタイヤを買ってくれる人のために合わせて街のガイドブックも配布していました。このガイドブックを参考に自動車にたくさん乗ってもらおうという戦略を立てたのです。当然ながらガイドブックは街の変化に合わせて内容を変更しなくてはいけません。その過程で、ミシュランはホテルの料理を評価することを思いつきました。ここの料理はおいしい、ここの料理はいまいちだ、ということを人々に教えたのです。

 

 次第にこうした評価は信憑性があるものだと人々に認められるようになり、ミシュランはホテルだけでなくレストランの評価も行うようになりました。さらに、フランスだけでなく国外のレストランでも調査が行われるようになり、現在では日本をはじめさまざまな国でガイドブックが販売されるようになっています。もちろんミシュランによる評価は一つの目安にすぎませんが、自分の舌に自信があると自負する調査員による評価ですから、多くの人が食事の参考にしていることは周知の事実です。そういった背景の中、レストランにとってもミシュランに評価されることが一つのステータスになっていきました。

 

 

2.一つ星とか三ツ星って?ミシュランガイドの評価基準は?

 ミシュランでは一ツ星から三ツ星の三段階評価が行われています。実際にミシュランガイドを買ったうえで、星の多さを参考にしながらレストランへ行った、という方も多いでしょう。では、この評価はどのように行われるのでしょうか?

 

 ミシュランでは調査員が店を実際に訪れて、料理を食べたうえで評価を行っています。この調査員はかつてホテルやレストランの厨房に立ったことのある”プロ”であることがほとんどです。

 

 基準は主に5つあり、良い素材の食材を使っているか、オリジナリティがあるか、値段に見合っているか、料理の技術が優れているか、いつもおいしい料理が提供されるか、を重視しています。

 

 こうした評価は一人の調査員が独断で決めるだけではありません。何人もの調査員が店を訪れたうえで、総合的に評価が決まることもあるのです。ミシュランの評価は長期にわたって行われ、調査した店すべてに星が付けられたのちミシュランガイドは発行されます。ミシュランによると一ツ星はその料理を提供している店の中ではおいしい店、二ツ星は遠くからでも行くべきお店、三ツ星はその店のために旅行してもいいお店、となっているそうです。

 

 

3.「ビブグルマン」って?ミシュランとの関係は?

 「ミシュラン」という言葉は耳にしたことがあっても「ビブグルマン」は聞き慣れないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 ミシュランガイドは基本的に高級料理店を扱っているガイドブックです。一方で、より多くの方にガイドブックを買ってもらうために比較的リーズナブルな価格帯のお店を紹介・評価する制度もあるのです。それこそがビブグルマンです。あまり知られていないかもしれませんが、ミシュランガイドには星付のお店以外にも沢山のお店が紹介されています。その中でもビブグルマンの評価が与えられる店は、一食あたり5,000円以下の店とされています。つまり、ミシュランガイドの評価基準の1つということになります。安いのにおいしい料理を提供してくれるお店と捉えていいでしょう。

 

 ちなみにビブはミシュランのマスコットキャラクターの名前、グルマンは食いしん坊という意味を持っているそうです。