昨今、ひとりカラオケやひとり焼肉など「おひとりさま」専用のサービスが増加しています。会社の仲間や友人と一緒に食事をするのではなく、あえてひとりで外食している女性もよく見かけます。そんなひとりで外食を楽しむ女性のことを、世間はどう感じているのか。調査結果をもとに意識の実態を見ていきます。
時代の流れと共に、ひとり外食に対する意識も変化しているようです。ぐるなびが行った「“最新ひとり飯”調査2018」(https://corporate.gnavi.co.jp/release/2018/20180912-018826.html)から面白い結果が見えてきましたのでご紹介します。
「孤独・寂しい」から「ひとりの時間を楽しむ」へ変化?
ひとりごはんというと、以前までは「一緒に食べる人がいない寂しい人」という印象を持たれがちでしたが、最近では「敢えてひとりごはんを楽しんでいる」という人が増えたことが調査結果から明らかになりました。
ひとりごはんに抵抗があるか・ないかの質問では、ランチで約5割の女性が「抵抗はない」と回答しており、「どちらかといえば抵抗はない」という女性を含めると約7割にも上ります。更にディナーでは4割以上の女性が「抵抗はない」「どちらかといえば抵抗はない」と回答しています。
3年前と比較した意識の変化についても約3割の女性が「抵抗を感じなくなった」と考えているようです。その理由は「一人の時間を持てるメリットに気づいた」など様々ありますが、以前のようなネガティブな印象から、ひとりの時間を楽しむというポジティブな印象に変化しているようです。
孤独感が薄れているのが最大の特徴
ひとりごはんへの意識が変化している背景には、以前よりひとりに対する「孤独感」が薄れていることが関係しているようです。アンケートによると、ひとりごはんのメリットに「自分のペースで食べられる」「気をつかわなくていい」と回答している女性が約半数。寂しさよりも、有益な時間の使い方やストレスを溜めない、疲れをリセットすることに重きを置いている人が増えているのかもしれません。
スマホやSNSの普及も関係していると言われています。SNSを通じていつでも誰かと繋がれる時代になったことで、ひとり=寂しいというイメージが大きく変わりました。また、簡単に情報収集が出来るようになったことで、気になったお店に気軽に足を運べる環境になったことも、ひとりごはんを推し進める要因となっています。アンケート結果でも、約8割の人がひとりごはんをしている人を見かけても「寂しそう」「孤独」と感じないと回答しています。
女性のひとりごはんを男性はどう感じてる?
ひとりごはんへの意識が変化しているとはいえ、実際のところ男性はひとりで外食を楽しむ女性をどのように感じているのでしょうか。マイナビウーマンが行った「実は男ウケがいい!? おひとりさま女子=○○な人と思われる理由」(https://woman.mynavi.jp/article/160207-44/)という調査結果をご紹介します。
自立心を持った女性が好印象
ひとりごはんに限らず、ひとりカラオケやひとりショッピングなど「おひとりさま女子」に対する男性の意見として多かったのは、ひとりでいることに不安を感じない精神的な強さや、誰かに依存しない自立した姿に好印象を覚えるというものでした。中には「男っ気がなさそう」「仕事一筋なイメージ」という意見もありましたが、それに対して悪い印象を持っているわけではないようです。
ポイントは「楽しんでいる」かどうか
アンケートの結果から、もう一つ面白いことが分かりました。それは、おひとりさまの女性に対して「仕方なくひとりでいる」わけではなく「ひとりでいることを楽しんでいる」というイメージを持つ男性が多かったという点です。自分の時間や生活を思い切り楽しんでいる女性と映るようですね。
あえてひとりごはんを楽しむという方も、仕方なくひとりごはんになってしまった方も、どうせ同じ時間を過ごすなら、その時間を思いっきり楽しんだ方が、自分自身にとっても、周りから見てもプラスになるのではないでしょうか。