愛し、愛されることを知る人情物語

 会見には、米問屋の箱入り娘・お染を演じる渡辺えりと、おっちょこちょいな手代・与太郎役の八嶋智人、松竹の安孫子正代表取締役副社長が出席。

 

 コロナ禍での上演に向けて、渡辺は「演劇人たちは我慢に我慢を重ねた2020年でしたが、逆に演劇や映画などアートの大切さを再確認した1年でもありました。今だからこそ“生”の演劇の大切さを実感し、稽古ができることを幸せに思い、2021年を迎えて奮い立つような気持ちです。本作は、わがまま放題のお染が“人間にとって大切なもの”を学んでいく物語。マスクをして、大笑い、大泣きしながら観ていただけたら」と語ります。

 

愛し、愛されることを知る人情物語

昭和の名作を、令和ならではの喜劇に

 タッグを組むのは、舞台・映画・テレビと大活躍の八嶋智人。「2021年のはじめに“喜劇”と銘打って舞台ができるのは本当に幸せ。この先どうなるか分からない部分もありますが、私たちは粛々と準備を重ねて、喜劇を真面目に、一生懸命ふざけて作っています。昭和喜劇の雰囲気を感じつつ、舞台はこんなにも楽しいものなんだと感じてもらいたいです」

 

 同舞台は、昭和54(1979)年に明治座で『与太郎めおと旅』として初演。作家の小野田勇と、稀代の喜劇俳優・三木のり平がタッグを組んだ名作喜劇です。

 

 三木が演じた与太郎役を務めるにあたり、八嶋は「三木さんは喜劇の神様のような方。膨大な知識に裏打ちされた“出鱈目”があるのだと思います。どうなることかと思っていますが、今回共演する先輩方の意見をすべて吸収することで、僕の体に染み込んでいくのでは。落語の世界にあるような“粋”も感じつつ、楽しいものを積み重ねて“令和の喜劇”を作っていきたい」と意気込みます。

 

昭和の名作を、令和ならではの喜劇に

日常が喜劇。2人の掛け合いも楽しんで

 喜劇では初共演となる2人。お互いの印象については「私は山形出身で、八嶋さんは奈良出身、喧嘩ばっかりしています。ユーモアのある人で、結構いじってくれるんです。それを活かしながらやるか、知らんぷりしてやるのか…。本番どんな形に転がるのか、と思いながら稽古しています」

 

 八嶋も「喜劇では初共演ですが、もう日常が喜劇状態。お芝居ではえりさんがツッコミで八嶋がボケで。2人の普段のイメージとは違う感じを舞台で見せていきたいです。存在が喜劇のような2人なので…喜劇と銘打っていますが、意識しなくてもいいかなと」と笑いを誘います。

 

日常が喜劇。2人の掛け合いも楽しんで

コロナ禍だからこそ、生の演劇を

 緊急事態宣言下での上演に向けて、渡辺は「激動の1年を経て、このような状況でも上演しようとしています。それは、コロナ禍だからこそ、精神面を癒やすという意味での“生の演劇”の大切さを再確認してきたから。夢を見ることが一番気持ちを解放してくれると思っています。特に、本作は人情ものの喜劇。気持ちが塞ぎがちな今だからこそ、ぜひやりたい」と抱負を語ります。

 

 2020年3月に新橋演舞場で上演予定だった『有頂天作家』にも触れ「ゲネプロまでやって本番ができなかった悲しさ、悔しさ、密な感情を体の中に全部入れて、その分も背負って公演したい」と明かしました。「本作の登場人物はもちろん、出ていない方、ずっと一緒に演じてきた人の魂も居ると思って演じたい。今は我慢することも多いけれど、やりたくてもできなかった人たち、亡くなってしまった人たちの分までやるんだ、と思うとさみしくなくなってくる。その人たち生かされているのだと思っています」

 

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