横浜・馬車道のレストランで見つけた感動体験 | U'beaute – ユーボーテ

自分の知らない世界を覗く楽しみ。映画や小説よりももっと身近にある“誰かの実体験”に触れてみませんか?横浜ランチにも重宝するイタリア料理店「Osteria Austro(オステリア・アウストロ )」で起こった幸せなエピソードをご紹介します。

 舞台となるのは、有名グルメサイトでも高評価を集める人気店「Osteria Austro(オステリア・アウストロ )」。雰囲気のいいディナーでの利用はもちろん、落ち着いて楽しめるランチの場としても賑わいをみせています。

 場所は馬車道の北仲通り沿い。職人の手で削られた石がレンガ調に積まれた石壁に、店名が模られたネオンサインが目印。「OPEN」のボードを掲げ、開店していることを知らせる重厚な扉を開くと、素敵な物語が始まります。

ある夜、カウンター席で

 「Osteria Austro(オステリア・アウストロ )」のこぢんまりとした店内には、ゆったりと配置されたテーブル席のほか、大理石で造られたカウンター席も用意されています。

 アットホームな雰囲気が魅力で、スタッフとの会話を楽しむために訪れるゲストも多いという同店では、カウンターは人気席。あの日、シェフを驚かせ、心震わせた出来事も、このカウンター席で起こりました。

食の感性が合うグルメなふたり

 座っていたのは、3、4回ほど来店経験のある男女2人組。いつもと同じように 8皿ほどのジビエ食べ尽くしコースを注文し、ワインを飲みながら食事を楽しんでいました。

 「美味しい!」と声を上げるタイミングも反応も全く一緒。そんな2人の様子をカウンターのなかから窺いながら、シェフは「食の好みが合う素敵なカップルだな」と感じていたそうです。

なにやら ふたりでコソコソと……

 シェフが「おや」と思ったのは、デザートまで食べ終わった頃。陽気に楽しんでいた2人が、なにやらコソコソと会話を始めました。

「美味しすぎて感動して、満腹中枢が麻痺したみたい。まだ全然食べられるんだけど……どうする?」

「私もまだまだ食べられる!」

 声を落としていたものの、カウンター越しのシェフには丸聞こえ。普段なら同じコースでお腹いっぱいになる2人。もちろん、他のお客様にも足りないと言われたことなんてありません。

また「いらっしゃいませ」から始めます?

 その会話を聞いたシェフは「それではもう一度入店し、いらっしゃいませ、のところから始めましょうか?」と冗談交じりに話しかけました。

 2人はそれを聞いて笑っていたのですが、なんと本当に前菜・パスタ・メイン料理のコース構成の料理を追加注文したのです。

 特に大食漢というわけでもない2人が、もう1コース分の料理をぺろりと平らげたことに、シェフは驚きと同時に大きな喜びを覚え、思わず自身の携帯電話のメモに残したのだとか。

 ――「感動して満腹中枢が麻痺する」なんて経験、うらやましいと感じました。あれが所謂別腹というものなんでしょうね。

 メモを残したという携帯電話の画面を見つめながら、シェフは嬉しそうにこのエピソードを話してくださいました。

何度訪れても新しい感動を

 何度も訪れたことのあるお店にもかかわらず、新鮮な気持ちで感動できるなんてすごいですよね。

 これは“肉にも旬がある”と考える「Osteria Austro(オステリア・アウストロ )」のコンセプトも深く関わってきそう。

 ジビエというのは野生動物であるため、特定のものを食べたいと思ったときに食べられるというわけではありません。

 夏場も害獣駆除として捕獲されたジビエを食べることができますが、最盛期となる11月~2月までの猟期には、なんと10種以上のジビエが毎週のように入荷されるのだそうです。

 定番ともいえる鴨や猪からメニューには載らないレアなものまで、さまざまな種類を楽しむことができます。

 ジビエは巡り合わせ。 だから訪れるたびに新しい驚き、感動があるんですね。

野山で獲れた自然の恵み・ジビエの魅力

 そんな“旬”を持つジビエの魅力を少しだけ。

 ジビエとなるのは、野山などの自然を駆け回っていた野生動物。運動量が多いため、飼育されていた動物よりも筋肉が発達しています。

 そのため、肉に脂肪が少なく、低カロリー・高タンパクとヘルシー。また、アミノ酸が多く、噛めば噛むほど旨味が出てくるものばかり。

 また“天然物”の肉なので、同じ種類・同じ産地でも、育った環境や食べ物により、その味わいにはかなり個体差が出てくるのだとか。

 それを知るとますます「今日はどんな美味しさに出合えるんだろう」と楽しみになりますね。

シェフ紹介:イタリア料理歴26年 竹内 浩 シェフ

 1975年、長野県信濃町出身。ある時、野菜の切り方で食感と味に違いが出ることに気がつくと、そこから持ち前の探究心と凝り性で料理にのめり込んでいった。学校卒業後、イタリア料理店で経験を積み、食材と料理の可能性を探り続ける。そして自身の理想を実現すべく開業。信州野菜、外房・千倉の鮮魚など、産地を1ヵ所に決めることで、季節の移り変わりをリアルに感じることのできる料理を提供している。

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icon-4706084詳細情報

住所:〒231-0003 神奈川県横浜市中区北仲通3-34-2

営業時間:ランチ 11:30~14:00(L.O)/ディナー 18:00~22:00(L.O) ※祝前日のみ21:00(L.O)

定休日:月曜日

電話番号:045-212-1465

URL:http://www.austro.jp/

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