プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選「石川・和倉温泉 加賀屋」の別邸、松乃碧にさかもとが潜入!
憧れの高級宿、「石川・和倉温泉 加賀屋」の別邸、松乃碧。気になるお部屋、温泉、お料理をを徹底取材!
2019/09/06
【紹介するのはこの人】 旅行が好きなのか運転が好きなのか分からなくなってきた今日この頃。 |
突然ですがインクルーシブステイってご存知でしょうか? この仕事についていながら恥ずかしながら今まで僕は知りませんでした。 インクルーシブとは、旅行代金にホテル滞在中のいろんな費用が含まれているプランのこと。モルディブあたりのリゾートホテルに多いシステムなのですが、北陸で初めてこのシステムを採用されたのが今回ご紹介する『加賀屋別邸松乃碧』なんです。
今回は仕事で加賀屋にお伺いしたのですが、たまたま空き部屋があり、なんと松乃碧さんに一泊二食のご招待をいただきました。上司と一緒に人生初の男二人で温泉旅館に泊まる、後にも先にも唯一であろう体験をしてきました。(笑)
エントランス&ロビー
松乃碧は加賀屋本館から徒歩数分。本館は館の中に小さな町があったりと、にぎやかなエンターテイメントな雰囲気に対し、別邸松乃碧は大人の静寂の宿。中学生以下はご利用不可。屋号にもある松の木を見ながら厳かな雰囲気の入り口を通ると、エントランスも静かな時間が流れており美術館の様な佇まい。
白檀の香りが漂うロビーは窓ガラスのむこうには七尾湾が間近に見えています。チェックイン時に気になったのが、フリードリンクとライブラリーの本の数。本の貸し出しも無料で、フリードリンクはなんとお酒も。
まずはウェルカムドリンクに輪島千枚田の玄米緑茶と、お茶菓子に豆飴(七尾市の銘菓できな粉に水飴を加えたもの)をいただきました。ロビーではフリードリンク以外にもお酒を注文できるそう。
早速焼酎と日本酒をいただきましたが、明るいうちに飲むお酒ってなんでこんなにおいしいのでしょうか。
本格茶道が体験できるお茶室
まずは中庭にあるお茶室へ。加賀藩前田家ゆかりのお茶室「得寮庵」の現存した部分を移築されており、本格的な茶道を体験できます。
参考URL:https://www.matsunomidori.jp/museum/#lnk_tea
茶道の知識が全くない僕でもわかるように、丁寧に説明もしていただきました。印象的なのは火燈窓(かとうまど)といわれる釣鐘型の窓。お茶の途中でこちらの窓が開かれるのですが、目の前は海が広がり写真映え間違いなしの解放感。カジュアルに楽しめるのでここは是非体験してほしいです。
オーシャンビューのお部屋
お部屋はスタンダードタイプですが、玄関はなかなかの広さ。お部屋は全室オーシャンビューで、マッサージチェア付き。上司と部屋も分かれていたので、のびのびとリラックスできました。ベッドは窓に面しており、オーシャンビューをひとりじめでき、翌朝目覚めるのが楽しみになるようなレイアウト。空気清浄機と4Kテレビも設置してあり文句なしです。
何気なく冷蔵庫を開くと、インクルーシブの凄いところを体感。ジュース、お茶、瓶ビールに冷酒と、中々の品ぞろえ。もちろんこちらも料金内。当然これだけでなく、各階に備え付けの喫煙室もにも小さいサイズの缶ビール・コーヒーや紅茶も置いてありました。
絶景!七尾湾一望の露天風呂
その日は和倉温泉の花火がある日だったので、時間的にお風呂、夕食、花火、バーの順で楽しもうと計画。松乃碧宿泊者は、加賀屋グループの湯めぐりも可能で、加賀屋本館、あえの風と、グループ館のお風呂も楽しめます。お風呂に行く最中、テイストやコンセプトの違う宿の中を通るのも楽しみの一つ。次回はこっちに泊まってみようかなと、館内の雰囲気を味見できます。
そしてお楽しみのお風呂へ。 なぜか上司と男二人で入ります。(笑)
松乃碧の露天風呂は明るい内に入る事をおすすめします。海と露天風呂がとても近く、穏やかな七尾湾は絶景で、一見の価値ありです。お風呂上がりのジェラートコーナーもあり美味しくいただきました。
旬の食材を堪能
風呂上がりにはいよいよ夕食。
ご招待なので、お酒は控えめにしようとしてましたが、中居さんがお酒をおすすめしてくれるのがとても上手で、結局かなり飲んでしまいました。日本酒3種の飲み比べに始まり、ビールやカクテルはもちろん、地酒や大吟醸も。普段なら高くて手が出ないお酒もインクルーシブでたくさんいただけます。
なんて幸せ、、、!
本日のお料理のメインはのど黒と能登牛の棚板焼き。
味わってたべていた時に上司から教えてもらった食べ方で、のどぐろはなるべく油を落とさないよう、細かく割らずに大きく切り分けて贅沢に一口で食べると甘い脂が溢れておいしいとの事。試してみたら、口の中に広がる味わいが全く違い、食べ方ひとつでこうも変わるのかと感動しました。この食べ方は全世界に広めたいです。(笑)
器にもこだわりがあって、見た目から美味しい料理の数々。
やっぱり金沢、日本海で取れるお魚が美味しいですね。
夕食後。幸運にも今日は花火大会。居心地のよいお部屋から花火を見るという贅沢でロマンチックなシチュエーション。隣にいるのは、、、いかつい僕の上司。(笑)
「なんでお前と二人で花火見なあかんねん!」
「え!なんかすみません!」
とかいいながらも、楽しいお酒はすすむ。普段はしないような恋バナなんかしちゃったりして。
なんだかんだ良い時間を過ごせました。
でも、今度は奥さんと来ようと固く誓いました。
花火が終わり、酒豪の上司はそこから更に1階のバーに。
ぼくは寝る前に立ち寄った喫煙所でコーヒーを飲みながら一服。同じ日に泊まっていたお客さんと少し談笑しました。松乃碧はリピートのお客さんが多いらしく、このお客さんも3回目の宿泊だったそう。宿は大きいのに、客室が少なめでプライベート感があり静かに過ごせる大人の宿というところが愛されている所以だそうです。
部屋に戻って海を見ながらベッドに入り、翌朝の眺望がみたいので、あえてカーテンは開けたままで眠ることに。翌朝の目覚めは予想通り、起き抜けの浅野七尾湾は最高!
しばらく眺めてぼーっとする、、、贅沢な朝を迎えられました。
能登コシヒカリが美味しい朝食
朝食は和定食。窓際だったので、七尾湾を見ながら優雅にいただけました。白米は炊き立ての能登コシヒカリが。普段朝は食べないのですが、物凄く美味しく、食べ過ぎたほどでした。チェックアウトは11時なので朝風呂を浴び、最後までゆったりと過ごすことができました。
宿の中で過ごせるスポットが多いので、ゆったりとしたい人にお勧めです。自分史上最高の宿でした。今度は奥さんを連れてまた伺おうと思います。
詳細情報
住所:石川県七尾市和倉町ワ部34番地 電話:0767-62-8000 |
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