近年、ヘルシー志向の方の間で注目を集めている「台湾素食」とは、一体どんな食べ物なのでしょうか。本場で味わうことを目的に台湾旅行に行く方も増えており、日本で食べられるお店にも注目が集まっています。なぜ人気を集めているのか、その秘密を探ってみましょう。
台湾素食とはお肉やお魚を使わず、卵や乳製品といった動物性の素材の使用も控えて作られる料理のことです。
わかりやすく言えば、日本の精進料理や欧米などに多いベジタリアンやヴィーガン食のイメージです。台湾ではヘルシー志向の方だけでなく、日常的に素食を楽しむ文化があります。
台湾素食の特徴として、単に動物性の食材の使用を抑え、野菜などをメインに作られるだけでなく、見た目の美しさにもこだわっているという点が挙げられます。
さらに独自の料理というよりは、本来は動物性の食材で作られる料理を模しているメニューも多く、お肉やお魚だと思っていたのに実は違ったという、ユニークで不思議な台湾料理なのです。
無理なく制限ができる
何も知らずに食べれば、普通の酢豚や青椒肉絲との違いもわからないことでしょう。
日本人に人気のお寿司もお魚を使わずに作られています。
日本では野菜のお寿司もありますが、見た目から野菜のお寿司ではなく、見た目にはサーモンやまぐろのように見えるのが不思議です。
寒天や豆腐などをベースにし、色付けに野菜などの色素を使い、お魚のような見た目や食感を作り出しています。
肉や魚を我慢している感覚を持たずに、おいしく食べられるので、無理なくカロリーダウンや動物性脂肪の摂り過ぎを防げるのです。
日本の精進料理が植物性のみを売り出しているのに対し、台湾素食はお肉料理やお魚料理かと思ったら、植物性のみだったという面白さや不思議さに虜になる方も少なくありません。
健康志向の方、グルメ好きの方も納得
日本でもベジタリアンやヴィーガンを志向する方も増えています。
また、健康のために野菜を多めに食べたい、肉類は控えたいという方も増えてきました。
こうしたヘルシー志向の方を中心に人気を集めている台湾素食ですが、味も満足でき、見た目にも満足できるので、グルメな方にも納得の料理です。
むしろ、肉だと思ったのが肉ではない、でも食感も味わいも肉そのものといった不思議さに虜になり、台湾旅行に行って素食巡りをする方や、日本国内にはまだ数少ないお店を探して回る方もいるほどです。
畑のお肉とも称される、たんぱく質や栄養も豊富な大豆ミートなどもふんだんに使用されるので、栄養が足りなくなる心配もありませんし、エネルギーも適切に補給できます。
アジア系の料理店が多い錦糸町にあるお店では、おいしくて通っているうちにスリムになったなど、思わぬ結果を出している方もいるほどです。
中華料理を食べたいけれどカロリーが気になる方や、年齢的にこってりしたものはきつくなってきたけれど、たまには中華が食べたいといった方にもオススメです。